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2014年03月31日

原発作業員「泣き寝入りしないで」 救済の広がり期待

泣き寝入りの仲間はもっといる‐。関西電力の原子力発電所で27年間働き、悪性リンパ腫になった神戸市内の男性(62)が労災認定された。最初に相談した兵庫労働局では「認定対象ではない」と告げられていた。下請け作業員の弱い立場を振り返り、「危険な作業の大半は下請けが担っている。今回の認定をきっかけに申請する人が増えれば」と救済の広がりに期待する。

男性は1983年、関電の3次下請けに入社。定期検査のたびに福井県の美浜、大飯、高浜原発で配管の点検作業に従事した。

入社から数年はマスクもせずに高線量の原子炉建屋で働いた。「当時はそれが当たり前だった」

1日の被ばく限度は1ミリシーベルト。だが、作業開始から15分で線量オーバーを知らせるアラームが鳴り響くこともあった。27年間の積算線量は168ミリシーベルト。国際放射線防護委員会(ICRP)が「がんのリスクが増える」とした100ミリシーベルトを超えた。それでも、会社の線量管理は徹底してると感じ、「(放射線起因性の)病気になるはずがない」と思っていた。

しかし、定年の1カ月前に悪性リンパ腫が判明。急きょ手術するなど治療中に退職したため、健康保険手帳が停止され、一時的に治療費を全額負担した。会社からは何の説明もなく、「見捨てるのか」と初めて不信感を抱いた。退職金の200万円はすべて治療費に消えた。

2011年末、兵庫労働局に労災申請の相談に行くと、「因果関係の証明は難しい」。あきらめていたが、知人を通じて弁護士に相談し、昨年12月、ようやく認定された。

福島第1原発事故では、復旧にあたった作業員5人が労災申請したが、2人は被ばく線量が低いなどとして却下されている。男性は「高線量の現場で働く福島の作業員が心配でならない」と話した。
posted by ガンダルフ at 09:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・社会・経済
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